君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
「すっごい、おじ様、本当にすごい人だったのね」
それしか声に出なかった。
だって、この世界で過去に戻るなんて、そんな事が不可能なのに。
それなのに、おじ様はそれを実現させた。
「すごい、か..確かに凄い人かもしれない..だけど」
拓登の声があまりにも寂しそうで、ついそちらに視線を向けてしまう。
「拓登..?」
「いや、何でもないよ。それよりも、本当にこれで行くの?」
「もちろん!だってこれしか解決法がないんでしょ?相手の人に渡す方法ないんでしょ?」
「...まぁそうだけど。でも危険すぎる」
確かに、そうかもしれない。
「でも」
「正直に言うと、この手紙に書かれている時代背景を俺はまだきちんと把握できていないんだ」