君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
「言ったね、言いきったね」
ぐっと距離を縮めると沙穂が一歩引いた。
「い、言いきったわよ!いーい?死体なんか絶対にないんだからっ!!!」
「いーや、ある!絶対にある!あたしがそれを証明してあげるわっ!」
そこまで言いきり、あたしと沙穂の視線がぶつかりあう。
周りの人達の会話はいつの間にかおさまっていて、みんなの視線が痛いくらい伝わって来る。
どうやら最初は小さな声がいつの間にか大きくなっていたみたい。おまけに死体なんて言葉が出ればそりゃあ誰だってそうなるよね。
お互い咳払いをして何事もなかったかのように席に着くと同時にガラッとドアが開いて一人の男の子が入って来た。
「あらあら、あんたの幼馴染みじゃない」