君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~



立ちあがって拓登の横に並ぶ。


そこにはあたしが教科書で見た街が広がっていた。


高層ビルは何処にもない。


道路だってコンクリートじゃない。


電柱もない。


あるのは低い建物達と、溢れんばかりの人の群れ。

そしてその先に見える巨大な江戸城。



「間違い、ないよね?」


「うん、ここが江戸。でもちょっと変わってるかもしれない」


「どういう事?」


「俺達がやってきたのは幕末だからね」


「幕末..って何か変わったことあったっけ?」



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