君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~


左吉さんは少し視線を下に落としながらあたしに手紙を返した。



「そう、ですよね、やっぱり」



江戸で初めて知り合った人がこの手紙の受け取る人と繋がってるなんて

そんな話は漫画か小説でしかない。



奇跡..なんてあるわけないか。



「まぁ、でもなんだ、じっくり探したらいいんじゃねぇのか?」


そう言いながら立ち上がる。


「でも時間がないんです、あたしには..あたし達には」


拓登の言葉を思い出す。


タイムリミットは24時間。


それまでに手紙の差出人と宛名探しをしなくちゃ..あれ?


そういえば..



あたし、拓登から差出人と手紙の宛名、聞いてない!!



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