君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~




時計を見やると既に授業は半分を過ぎていた。


あたしってばつい昔の事を思い出してしまったわ。

そんな事を思いながらも、やっぱり視線は拓登の方を向いてしまう。

教卓のまんまえで熱心にノートを取っている。




この“ガリ勉”め。




心の中で小さく嫌味を言ってから仕方なく教師の声に耳を傾けた。



拓登の耳にはもちろん届いてはいない。







「王麗さんっ!」






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