君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
出された着物は格子状の柄がついたものだった。
「あまり派手なものは着ない方がよいと思ったので」
なるほど、お武家様のお譲さんは此処まで気が利くのか..
あたしも少しは見習わないと。
「お気に召しませんか?」
返事のないあたしに、不安そうな顔で見つめる。
「いえ、とんでもない!お借りいたします」
三つ指立てて頭を下げる。
そういえば..
あたし、着つけなんて出来ないっ!
「あのう..」