君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
「何か?」
「これ、着させてもらえませんか?」
もしかしたらまた変に思われるかもしれないと思ったけれど、
「大丈夫ですよ、お時さん!」
いつの間にいたのか、襖が開いて女の人が返事をして頭を下げた。
「お呼びでしょうか」
「この着物をこの方に着せて下さい」
「かしこまりました」
もう一度頭を下げて今度はあたしの方を向いた。
あまりにも鋭い視線に一瞬固まってしまった。
この人、怒らせると怖いかも...
まぁでもお雪さんと一緒なら..そう思っていたのに
「お雪ちゃん、ちょっといいかい?」