イケメン殿様と平凡少女
「わー…
満月だ…」
そう萌絵が呟いた
瞬間だった。
突然満月が異常に
光り輝き始めていた。
「なっ、なに!?」
そして地面が
グニャグニャに
曲がるような感覚。
体がふわっと
浮いたかと思うと
そのまま一気に
加速して…
萌絵の意識は途切れた。
――――…
「母ちゃん!
変な服着た女が倒れとる!」
「あらあらあらまあ!
モスケ!
その子かついで
うちまで運んでおやり!」
「はあ~?
なんで俺が!」
「いいから早くしんさい!」
「チッ
わかったよ」