モノクロ~光の導く方へ~
☆Prologue☆

真冬の寒い海を前に、1人の少女が立っていた。

どの位の時間をそこで佇んでいたのだろう…

少女は海をじっと見つめながら、少しずつ足を進め始めた。

その足は止まることなく、躊躇することなく、だんだんと海の中に入っていく。

足が濡れていることも気にせず、道を歩いているかのように、
前へ…ただ前へ………

感情のない目で、前だけを見つめ少女の身体は、すでに腰の辺りまで水に浸かっていた。


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