モノクロ~光の導く方へ~
昴が1番に反応する。
「探して欲しいって、何か揉めたか?」
先程のふざけた様子はなくなり、真顔で尋ねる。
「いや…気になるヤツがいるんだ」
「海ちゃんが気になるなんて、珍しいな」
陽は目をキラキラさせていた。
「…何があった?」
1番冷静に尋ねるのは彼方。
海翔は先程の翼との出来事を話した。
「ふ~ん、なるほどねぇ」
昴は話を聞いて、何やら考え込んでいる。
「なぁ?なぁ?可愛かったか?」
陽は興味津々で身を乗り出している。