モノクロ~光の導く方へ~

教室に着くと、席順が貼ってありそれを見た美鈴がはしゃぎだした。

「翼!!私と翼の席、前後だよぉ♪翼は私の前ね!!」

「…うん」

美鈴に言われるがまま席に着く。

「翼?友達になろうね」

無邪気に話し掛けてくる美鈴…

友達?

自分と友達になりたいというのか…

なぜ…

こんな自分に笑いかけてくるの?

「友達…いらない」

翼は気付いたら、そう呟いていた。


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