モノクロ~光の導く方へ~
海から出ると、また怒鳴り始めたが少女は無言で少年を見つめていた。
「おい!!聞いてんのか?!」
「……」
「はぁ…とりあえず、ついて来い!たまり場すぐそこだから」
「……」(…たまり場?)
「いいから来い!!寒いだろうがっ」
よく見ると、少年はガタガタ震えている。
なかなか動かない少女に痺れを切らし、少年は少女の手を無理矢理引っ張り、強制的にたまり場へと向かうことに。
たまり場まではお互いに無言で歩いていた。