セカンド・サラン~年下君に恋して~
「昨日は、久しぶりに会ったんだ。

 今の会社に入る前に、なんとなく会わなくなっていて・・・」

「それで、昨日は盛り上がっちゃった?」

「・・・」

「寝たの?」

うなずいた。

「そう。嘘ついてくれて、よかったのに。

 これで、お互い二股どうしってことね。」

「そんな・・・愛さん、ダンナさんのことやっぱり忘れられないんだ。」

「だから、いっしょでちょうどよかったじゃない。」

「僕は、もう愛さんが好きだよ。」

「でも、寝たんだ。私がいても、元カノならするんだ。」

「なんていうか、その・・・」

「男だもんね。わかったふりしてあげる。

 でも、私はダンナと会えないんだよ。

 抱いてもらえな···。うっう、、、。」

泣いた。

本気で泣けてきた。

 「でも、指輪、うれしかった。とっても。」

右手の指輪をくるくる回した。

で、はずした。

「やっぱり、両手は無理だったんだね。

 置いてくわ。」

テーブルにコツンと置いて、立ち上がった。

自分の投げやりで、でも妙に冷静で、

その場にこれ以上いられなくなって、

部屋を飛び出た。

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