セカンド・サラン~年下君に恋して~
「とりあえず、どうする?飲みにいくのもいいけど・・・」

「デートしよか。ドライブとか。」

「ほんま?ええよ!どこ行こ。」

「ほら、昔、夏休みに行った海。夜焚火して、花火やった。」

「わかった、わかった。また、花火するんか?」

「しない、しない。」

「だよな。じゃ、今度の日曜、朝迎えにいくわ。」

「うん。」

「ほな、9時頃でええか?」

「ええよ。待ってる。」

 
 電話を切った。

 北原君に甘えちゃおう。

 そうでもしないと、自分がどこか知らない場所に放り出されたままで、

 誰にも相手にされない人形のようになってしまいそうだった。
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