セカンド・サラン~年下君に恋して~
「水木愛!今日は、なんかお前らしいぞ。

 ほら、この間はなんか···違う女に見えた。」

「その水木愛って呼び方、なんとかならへん?」

「そ、そうだな。佐伯でいいか?」

「うん。そのほうがいい。それから、同窓会の服、

 やっぱ、似合わへんかった?

 エリにも、言われたんだー。」

「似合わんとか、そーゆーことやなくて···

 今日のお前がいいってことよ。」

「ありがと。やっぱ北原君といると落ち着くわー。」

「だろ?なんで、もてへんのかな~?」

「もててるやん。てか、女子より男子に人気があったよね。」

「おい、おい、それは···」

「変な意味じゃなくって···」

タクミがおだやかで優しい性格だったのに対し、

北原君は、男っぽいというか、ちょっとワルぶったところがあって、

けっこう憧れてる女子はいた。

でも、女の子が告白すると、そういうのは性にあわんとかつっぱっちゃって、

あんまり、つきあったりしなかった。

顔?

うーん。ハンサムではないかな。

でも、二人でいても自然でいられるのがうれしい。
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