セカンド・サラン~年下君に恋して~
「ねぇ。砂浜歩くなんて、めっちゃデートって感じやない?」

「そ、そうか?」

「こんなんしたかったんや。」

海は、穏やかで人もいなかった。

「佐伯。タクミ、どこにいるんやろな。」

「その話しは、なし。約束して。」

「わかった。」

「じゃあ…」

北原君の頬に、キスした。

北原君は、一瞬目が点になって、うつむいた。


「なんだよ。」

「友情のキス。」

「オレは、そんなんやない。」

いきなり肩をつかまれたと思ったら、唇をふさがれた。

海の匂いがした。
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