セカンド・サラン~年下君に恋して~
帰りの車では、

学生時代に聞きまくっていた、バンドの曲をガンガンかけて、大声で歌った。

「今度は、カラオケやね。」

「おぅ!

 オレ、マイク離さへんけど、ええか?」

「ダメー。あ、マイク2本なかったっけ?」

「何言ってんか?

 ボーカルは、オレやろが。」

「あー私、声かれてきた。」

「もうじき、うちに着くな。」

曲は、バラードが多くなっていた。

「北原君、ありがと。」

「じゃあまた。」

彼は、男の中の男だ。

そんな彼を受け入れられない自分を

少し責めた。

ばかだな、私。
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