セカンド・サラン~年下君に恋して~
時間より早めに行って、

読みかけの文庫本を読んでいた。

ちょうど、主人公が、恋人じゃない女の人と

妄想するシーンを読んでいる時、

ジョンフンが現れた。

「愛さん。元気だった?」

「うん。ジョンフンは?」

「うん。前よりちょっと仕事、落ち着いてきた。」

「そう、よかった。」

「あの!」

二人同時に言った。

「ジョンフンから言って。」

「うん。メールもらって、うれしかった。

 会いたかったから。」

「私も。やっぱ、ジョンフンじゃないと・・・」

「また、つきあってくれるかな。」

「彼女とは・・・」

「ん。あれっきり。」

「ちゃんと別れたの?」

「うん。愛さんのこと話した。」

「なんて?」

「いま、好きな人だって。」

「そしたら?」

「彼女、婚約したんだ。」

「え?」

「で、なんでジョンフンと・・・」

「よくわからないけど、相手、うんと年上の人みたいで、

 僕のこと、懐かしかったって言うのか・・・」

「そう。女の人も複雑だから。」

「愛さんも?」

「そうね。だって・・・」

「いいよ。わかってつきあいはじめたんだから。」



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