セカンド・サラン~年下君に恋して~
彼といい感じに飲んでたのもつかの間、

佐藤レイコが、とっくりを持ってやってきた。

「イム君、日本酒OKなのね。どうぞ。」

「はい。」

「ねぇ、ADやってたって、また何でなの?」

「テレビ局にコネがある友達がいて、やってみないかと言われまして。」

「え?そんなに簡単に?」

「韓国人がほしかったみたいで・・・

 ADといっても、ほんとに下っ端でしたから。」


「ってことは、芸能人の知り合いとかいるの?」

「い、いないですよ。ちょっと通訳したくらいで・・・」

「韓流アイドルとか?」

「いいえ。マネージャーさんとか・・・」

「ふーん。テレビ局の見学とかさせてもらえるのかしら?」

「どうかな。頼めないこともないけど・・・」

「ほんと?今度お願いしちゃおっかな。」

レイコも調子がいい。

ま、確かに彼をほっておく女は、

よっぽど自尊心が高いか、

変わりものかも。
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