セカンド・サラン~年下君に恋して~
コーヒーが来たとき、

「愛さんって、言ってもいいよね?」

「うん。」

「じゃ、今度、映画見に行こうよ。

 そういうのだったら?」

「うーん。先輩として、それとも友達として?」

「なんでもいいです。」

「なんでも、いいならいいかな。」

「よかった。

 映画、愛さん、どんなのが好き?」

「んー、あり得ない話。」

「へ?」

「なんかさ、けっこう作り物っぽいの好きよ。」

「この間見たやつなんて、ぜんぜんわかんなかったけど、

 でも、あとで、あれこれ考えるのって面白い。」

「ふーん。意外だね。」

「そう?私のことまさか女らしいなんて、思ってないわよね。」

「女らしいっていうか、かっこいいです。」

「それって、褒め言葉と思っていいの?」

「もちろん。」

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