セカンド・サラン~年下君に恋して~
今日、思いきって本人に、聞いてみた。

「ねぇ、韓国へ帰るとかって、みんながうわさしてたけど・・・」

ジョンフンは、黙っていた。

「ほんとなの?」

「ほんとといえば、ほんと。」

「実家を継ぐの?」

「そうじゃなくて・・・」

「何?」

「今は言えない。」

「私に言えないことがあるの?」

「じゃあ、僕から聞いてもいい?」

「何?」

「その左手の指輪、いつはずすの?」

今度は、私が黙る番だった。
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