セカンド・サラン~年下君に恋して~
タクミが亡くなったことは、みんな知ってるだろうから、

行きたくはないな…

その夜、エリから電話があった。

「愛、どうする?」

「行かないつもり。」

「そう言うと思った。」

「エリは、行くん?」

「うん。迷ってんねん。

 ただでさえ、独身はなんとなく、居心地悪いんやけど…」

「だったら、行かなきゃいいやん。」

「でもー会いたい人がいるんだよね。」

「誰?大野くん?」

「やっぱり、わかる?」

「彼来んの?」

「うん。幹事のとこに名前あったし。」

「そっか。」

「愛ー。

 行かない方が、あれこれ言われるんやない?」

「別に、かまへんけど。」

「愛!一緒に行こうよ。」

「うーん。北原君くるかな?」

「タクミ君と仲良かったもんね。来る、来る。来させる!」

「エリったら。ええよ。行こか?」

「行こ、行こ!」




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