あの日の言葉
《謝り》

応援しなくなってから1ヶ月。
私はどんどん元気をなくして
まだ奈美がいてくれたから生きてた。
そのぐらい、心が死んでいた。

放課後、奈美と教室に残って話してたら
奈美がいきなり

「野球見に行こっ♪」
『えっ…やっ』
「いいからっ!!」

そういってグラウンドに連れ出された。

「くぉーらぁーっっ!!友和!!集中せんか!!」

「すみませんっ!!監督」

あっ、かず君怒られてる…

「真由美っ!!」

?だれか、走ってくる…

あっ、かず君の親友の

山田康介(やまだ こうすけ)君だ…

「ハァハァ…真由美っ!!やっときてくれたんだな…」
『えっ、いやっその…』
「?まぁ、いいや。真由美が応援しなくなってから、あいつずっとあんなんなんだ。頼むからまた応援きてくれよ…」

そっそんなぁ…
そんな事言ったって
くんなっていったのかず君だし…
うーん…

「あっ、友和。お前自分から言えっ!!」

あ…かず君。

そう言って、康介君は奈美を連れてグラウンドに戻っていった。


『ひっ久しぶりだね…』
「なんで来たの…」
『あっ、それは奈美が…』
「くんなって言っただろ!!!」

ビクッ

へ…?今のかず君…?

『かっかず君…………ゴメンナサイ。』
「ごめん。僕も言い過ぎた…練習終わるまで、待ってて」
コクン。

そうしてかず君もグラウンドに戻っていった。

それと交代かのように奈美が帰ってきた

そして2人で終わるまで待ってた。
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