蝶、負傷
真香side





「真香~テスト1位おめでとう」
「ありがとう~」

クラスの友達が机のまわりに集まってきた

隣の席の啓太がずっと驚いた顔している

「言ったでしょ?上位にさせるって」
「ガチだったんだな…」
「え?何々?真香ちゃん、香川君に勉強教えたの?」

クラスメイトの1人が聞いてきた

「うん」
「見事に啓太は学年2位」
「え!!!!すごっ!真香ちゃん、私にも教えて!!!」


そして次々とみんな口を揃えて言ってくる



「真香ちゃーん、」
「なに?」

教室の扉からクラスメイトが呼ぶ

「お客さん」



この“お客さん”が私の心を傷つける
今はまだその事を知らずに

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