真香side



啓太が奢ってくれたイチゴのショートケーキ

さっきまであんなにあの女の子の事考えてたのに

ケーキが運ばれてきたら

悩みが消えたように

胸のモヤモヤがスーっと

抜けていった




啓太のおかげ?

魔法使い?

「ん?どした?」
気づけばジッと啓太を見ていた

「あっ、なんでもないよ」
「良かった」

にこりと笑う啓太



啓太ってヤンキーだけどよく笑うよね

優しい笑顔で…


ヤンキーな王子様キャラ?

世間的に言うイケメン

だからモテるのかな…



なんか…複雑な気持ち…

「あっイチゴもらっちゃおっ」
「あ、ダメっ」
「冗談だよ。ほらあ~ん」

黙って口を開けると

甘いイチゴがくわえさせられた



「美味しい?」
「うん」

甘酸っぱいイチゴが口の中ではじける

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