虹
啓太に教室に戻ってからの事をすべて話した
「そうだったんだ…」
「うん」
「啓太に怪我してほしくないから…」
「ありがとな」
啓太は優しい笑みで私の頭を撫でてくれた
「まずは、動機だな。なんで真香を狙ったのか…」
「動機…」
「もう、真香に怪我させないから」
そして今日も啓太が家まで送ってくれた
「なにかあったらすぐ言えよ」
「うん」
「じゃあな」
「バイバイ」
啓太は“早く家に入れ”と言って
帰っていった