「あのさ、真香がお世話になったらしいね」
「なにが?」
「…真香の事、イジメてたよね」
「…なんで啓太君が知ってんの!?そーやって他人にチクるような事しかできない女をなんで彼女にしたの!?あんなブス彼女にするぐらいなら私を彼女にしてよ!!」
「真香はカワイイよ。お前みたいな事言わないし、性格だって優しい。チクってばっかりじゃないよ。真香は自分から相談しないんだ…。迷惑掛けたくないっていっていつも1人で抱え込んでいるんだよ。あんたと真香を一緒にすんな」


啓太のその言葉に川崎は口を閉じた




「そーよ。私は真香が可愛くて嫉妬してた…でも、啓太君が諦められなかった…どうしようも出来なかったのよ!!」


川崎は泣き出した

「…里菜ちゃん、ゴメンね…」
「別にいいよっ!」
「…里菜ちゃん、啓太の事好きだったんだね…」
「うるさいっ!!」
「里菜ちゃん、私は別にいいよ。でもね…私知ってるんだよ。」
「え?」
「啓太にも、“早く別れろ”って手紙送ってたの…啓太は…見た目ヤンキーでチャラいけど優しいから女子からモテるよ。でもさ里菜ちゃんは啓太の顔だけを好きになったんじゃない?でもね私は、啓太の性格に惚れたんだよ。実際ヤンキーだからひいたりする人もいるかもしれないけど!チャラいけど!今までおバカちゃんだったけど!」
「なんか良いとこなくね?」
「それでも啓太は頑張り屋でこないだのテストで学年2位だし!みんなから慕われてるし!優しいし!そんな啓太が大好きなの!」
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