空蒼色な彼に恋した私
図書委員
4月の日差し
「稲原~ぁ」
隣の席の子が稲原サンを呼んだ
ここは西村高等学園、県内でもトップクラスの進学校
ちなみに今は入学式が終って次の日
クラスの係を決める日なの♪
私はやっぱり友達の沙織チャンと一緒がいいな~
「稲原ぁ?」
隣の蒼原くんはまだ稲原さんを呼んでいる
あれ??
私のクラスに稲原って他にいたっけ??
さっきの自己紹介で、稲原は私だけだった気が..
「お前だよ!!稲原 萌恋那チャン?」
はっ//っと今呼ばれたのが自分であると気ずく
あの人が私に声をかけるなんて思ってもいなかった
もう忘れてると思った
ーーーー...蒼原くんだったんだもん
「どっ..どぉしたの!?あっ..蒼原君?!」
なんとも感情なんか無いくせに...
蒼原くんに呼ばれただけなのに
心臓がドキドキいってる
まだ忘れられないあの感覚も....
好きだってことも....