ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
「じゃ、あのボートに乗って終わりだからな」
いつの間にかもう夕暮れ時。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
王子が指差した白鳥の形のボート。
静かな池の上に寂しそうに浮かんでいた。
足で漕ぐタイプのボート。
少し漕ぐだけでボートは池の真ん中まで進んだ。
「誰もいないな。ってことは、キスタイムってこと?」
ニヤリと笑った王子は、私の肩にゆっくりと手を回した。
そして、首に腕を絡めるようにしてキスをした。
こんなの、初めてだよ。
ドキドキしちゃう。
激しいキスのせいで、ボートが勝手に動いていく。