ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~

別れ 【小早川目線】





―別れ- 【小早川目線】







“ワカレヨウ”





この五文字を何度練習しただろう。





何度も練習したのに、なかなか言えなかった。




言葉足らずだったかもしれない。


亜沙子を悲しませてしまった。






別れたくて別れるわけじゃない。




そのことだけは伝えたつもりだった。





でも、亜沙子は泣いていた。



電話の向こうで。




無理して元気な声を出してくれたけど、泣いていた。









こうするしかなかった。





生徒と恋愛関係になることは、禁止されていること。





今回の騒動がなかったとしても、いつかはこういう結果になったのかもしれない。




楽しくて、

幸せすぎて、先延ばしにしていた。






< 125 / 239 >

この作品をシェア

pagetop