ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
廊下を走りながら、涙が溢れてきた。
どういう涙なのか自分でもはっきりはわからなかった。
でも、漠然とした不安がいつも心の中にあって、その不安の波がどんどん押し寄せてくるようだった。
受験勉強は、これで足りているんだろうか。
志望校はこのままでいいのか。
亜沙子と同じ大学に入れるのか。
卒業してもみんなと変わらずに友達でいられるのか。
王子と、ずっと一緒にいられるのか。
私は何がしたい?
亜沙子と王子がいなくなったら、私には何が残る?
私って何?
そんなことを考えながら、涙を流しながら帰った。
いつの間にか小雨が降っていて、私の涙を流してくれた。