ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
「ねぇ、陽菜。ユッキーと対決しちゃえば?」
高校の図書室で勉強中の私と亜沙子。
「対決ですか??」
目を丸くする私。
「だって、王子は陽菜の彼氏なんだよ。電話しないでって言えば?」
「言えないよ~。ユッキー、ずっと友達がいなくて寂しかったんだもん。それを知ってしまったから、何も言えない」
「そんなこと言ってていいのかな~?王子もユッキーに同情してる部分もあると思うんだよね。同情って怖いよ~!ふふふ」
意味深に笑う亜沙子に、私はお腹パンチをした。
「やめてよ~!亜沙子のばかぁ」
「同情から愛に変わったらどうするの?」
亜沙子がそんな恐ろしいことを言うもんだから、私はモヤモヤしてくる。
やっぱりこのままじゃだめ。
だけど、ユッキーに強く言えない自分もいて。