ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
「王子・・・・・・どういうこと?」
私は、手が冷たくなるのを感じた。
その手で王子の腕に触れた。
「俺から話す?あの子から聞く?」
王子は、少し寂しそうな表情でそう言った。
「ユッキーから聞きたい気持ちはあるけど、話してくれると思えない」
私がそう言うと、亜沙子も続いた。
「王子、全部ちゃんと教えて欲しいです」
私と亜沙子は、目を合わせた。
そして、小さく頷いた。
「そうだな。俺から話すしかないな」
私達3人は、ベンチに腰掛けた。
王子の隣に私が座り、その隣に亜沙子が座った。
私も亜沙子も、手がかすかに震えていた。
知りたいけど、知るのが怖かった。
まだ何も聞いていないけど、何となく想像してしまう。
その想像が当たっていなければ、と願う。