ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
「だから、陽菜の親友の私に声をかけて来たんだね。繋がった、これで。ユッキーの目的は、王子に近付くことだったってことか」
亜沙子は、遠くを見つめながら言った。
その視線の先には、笑顔のユッキーがいるはず。
私も目を閉じると、ユッキーの笑顔が浮かぶ。
キラキラした瞳で、山田のことを好きだと言ったユッキー。
全部うそだったなんて。
「陽菜の話を聞いているうちに、もしかして?と思ったんだよな。名前を知らなかったから断定はできなかった。でもプリクラを見せてもらった時に、ちょっと似てるような気がして。でも、まさか・・・・・・な。そんなことして俺に近付いても、何もいいことないのに。陽菜や亜沙子ちゃんだけじゃなく、俺にも嫌われるのにな」
冷静に分析している王子と亜沙子に挟まれて、私は何も言えなかった。