ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
今まで、友達に騙されたことがなかった。
私は、すぐに人を信じてしまう性格だけど、それで失敗したことがなかった。
人は信じるものだと思っていた。
ユッキーとは、もう友達に戻れないの?
ユッキーのしたことは許せないし、もう好きになれない気がするけど、このまま終わってしまうなんて悲しすぎる。
「陽菜、大丈夫?」
亜沙子が優しく手を握ってくれた。
もう片方の手を王子がそっと握ってくれた。
「陽菜、いつかちゃんと話せるよ。あの子だって、このままってわけにはいかない。大丈夫じゃ」
ふたりに、大丈夫と言われると、心が落ち着いた。
「ふたりとも、大好きっ!!」
私はふたりの腕を掴んで、ぶらさがった。
「重い~!」
「陽菜ぁ~!!」
大好きなふたりの笑顔に、心が少しだけ落ち着いた。