ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
3人で並んで、校門をくぐる。
校庭に視線を送ると、そこには汗を流す山田の姿があった。
「山田・・・・・・」
私がそう呟くと、亜沙子も切なそうに山田を見つめた。
「え?何?悟がどうかしたの?」
優雅は、不思議そうに私達を見てから、首をかしげた。
「また放課後にね」
靴箱の近くに舞ちゃんが待っていた。
「舞ちゃん、おはよ~」
私達にぺこりと頭を下げた舞ちゃん。
もうすっかり、優雅の彼女として校内でも受け入れられているようだ。
最初は、嫉妬もあって、舞ちゃんも辛い想いをしたみたいだけど。
その日、山田のことばかり考えてしまった。
山田に告白された日のこととか、山田との過去の思い出を思い出していた。
好きにはならなかった。
だけど、友達として、大好きだ。
山田を好きだというユッキーの存在は本当に嬉しかったんだ。
山田、どうか傷付かないで。
私達に何ができるかわからないけど、絶対に守ってあげたい。