ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~
「俺から話そうか?それとも、本人が気付くまで何もしない方がいい?」
優雅は、ドラマに出てくる俳優さんのような神妙な顔つきでそう言った。
夕日を浴びた横顔が美しすぎて、泣きそうになる。
「どうしたらいいんだろう」
私と亜沙子は顔を見合わせた。
「ユッキー本人が自分で言うのが一番だと思うけど、そういう状況でもないしな」
優雅は、サラサラの髪をかきあげて、空を見上げた。
「このまま、その気があるフリを続けるつもりかもしれないよね」
「それ、最悪だよね」
ユッキーがどこまで悪女なのか、わからない。
どこまで、山田を傷つけるかわからない。
私達はどうすればいいんだろう。
翌日、山田から笑顔が消えた。
優雅が夜に話してくれたらしい。
事実をありのまま、話した、と優雅は言っていた。
山田にとって、それが一番良いんだと私達は信じるしかなかった。