桜花火
いつも話すのは、
大体こんな他愛もない話。
いろんな事があり、
私は今、1人暮らしである。
本当に、本当の、"独り"暮らし。
そしていつものように最後には、
「じゃあ、」
と一言呟き、私はその場から立ち上がる。
座布団を元の場所に戻し、
畳の部屋から出ようとして、
ふと振り返る。
「……明日、お墓に、行かないと」
畳の部屋から出て、
階段をかけあがり、
目の前の現実から目を背けるように、
私はそのままベッドで
眠りについた。