桜花火


朝、携帯のアラームで目を覚める。


携帯を開くと
ただ今AM7:40。



微妙にあいたカーテンのすき間から差し込む光が、
目覚めたばかりの私に地味にダメージを与える。



「まっぶ……っ」


目をこすりながら、のそっと上半身を起き上げる。

そして、ふわぁっと大きなあくびをしたあと、
今の自分の格好に気づく。

「……あー、そっか。
昨日そのまま寝ちゃったんだった…」



見事にシワクチャになっている制服。

着ていたはずのブレザーは、ベッドの端に脱ぎ捨てられていた。

寝ている間に自然と脱げたのだろうか。
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