桜花火
ブレザーはまぁいいとして、シャツとスカートはアイロン決定だ。
布団をはぎ、ベッドから出て、シワクチャになった制服を脱いでいく。
クローゼットを開け、適当に服をとって着る。
脱ぎ捨てた制服を拾い上げ、かばんをとって階段を降りる。
洗面所に行き、制服を洗濯カゴに放り投げた。
玄関のドアを開ける。
すると、さっきよりもまぶしく光る太陽が目に入る。
「うわ、めっちゃ良い天気……」
見上げれば、青空は雄大に広がり、雲1つ無い。
しかし私は、
わりと白い雲がある空のほうが好きだったりする。
まぁ何にしろ、
今日はとっても快晴。
朝からちょっと良い気分になる。
庭に置いてあるバケツから、数本白百合などの花をとり、新聞紙で包む。