もう一度、君に・・・

しばらくして、肉じゃがが完成した。
とっても良いにおい。
すごくお腹が減ってきた。


「いただきます」

ひとりでテーブルに着き、
食べ始める。



『好きか分からなくなった』 



ふと、大翔にいわれた言葉を思い出した。

いつもはこの時間帯は、
大翔と電話やメールをしていた。

けど、今日は違う。
一人っきりでご飯を食べ、
一人で寂しく眠りに就く。

なぜだか、無性に泣きたくなった。

涙がこぼれそうになったとき、
さっき会った男の顔が出てきた。

『なにかあったら、連絡して』


・・・・・・あの笑った顔、
昔、隣に住んでいた男の子に似てる。

だからかな、
何となくあの人と話したら
すごく落ち着いたんだ。




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