もう一度、君に・・・

きっと、素敵な男子が現れても、
大翔と比べてしまう。

だってそんなに急に嫌いになんてなれない。

嫌いになろう、忘れようって思っても
さらに好きになってしまう。
良いところを見つけちゃうんだよ。


前に読んだ本に確かこう書いてあった。


『忘れようとするから、忘れられないんだ』


確かにそう。

すごく好きだから忘れられないんだよ。
簡単に忘れられるような人なら、
それほど、好きじゃなかったって事。

別れてから、改めて、どれだけ
好きだったかなんて自覚しても遅い。

いつも後悔してばっかり。

どうしてこうなってからじゃないと
大切な物に気づけないんだろう。

「はあ・・・・・・」

思わず、ため息が出る。

ご飯を食べる気にもなれず、
ラップをかけ、冷蔵庫に入れる。



『♪~♪~』

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