もう一度、君に・・・
「「紗綾ーーー!!!」」
家の前で、大きな声で紗綾を呼ぶ。
これも、毎日のこと。
すると、
パンを食べながら紗綾が出てきた。
「おはよー。うわっ、寝癖やば。」
朝一番に藍香の髪につっこんだ。
まあ、このア○ムみたいな髪に
つっこまない方がおかしいけど・・・
髪型をつっこまれ、
落ち込んで俯いていた、藍香が突然、
顔を上げた。
「そういえば、今日から転校生来るらしいよ」
「えっ!?そうなの、知らなかった」
あたしがそう言うと、紗綾と藍香は、
ため息をつき、
哀れんだ目であたしを見た。
「陽花、あんたさ。爆睡してたでしょ
昨日のホームルーム。その時に言ってたんだよ。」