もう一度、君に・・・
「え?知り合い??」
すると樹が、
「俺ら、小学校からのダチ!」
なぜか自慢げに話してきた。
だから、ここに入ろうって思ったのか。
こいつはあたしの天敵だから興味ないんだけど
もう、こいつを入れるしか手はない。
仕方ない・・・ 入れてやるよ
「それじゃ、決まりだね。よろしく」
藍香は脳天気にニコニコしてる。
うちらが終わった途端、鳴海先生が
「今年は少し予定を変更して、この時期にぴったりの肝試しをするぞ。」
あたしは硬直した。
・・・暗闇・・・お化け。
苦手な物が揃ったこの世で一番嫌いなもの。
「今回は男女の交流を深めるため、グループのなかの男女で組むことにした」
どうしよ・・・マジで困った。
藍香は彼氏の郁十と組むし、
紗綾はお気に入りの樹利と組むだろうし、
ていうことは、あたしは性悪男と!?
一瞬、意識が飛んだ気がした。
だって、嫌いな物がそろいに揃って・・・
一緒に押し寄せてきた。
怖すぎる。死んでしまう。