もう一度、君に・・・


顔が青ざめてるのが自分でも分かる。
だって・・・
お化けでるかもしれないんだよ?
しかも性悪男となんて・・・

あ・・・行きたくなくなった。

「陽花?大丈夫?確か暗闇ダメだったよね?」

「だ、大丈夫だよ・・・はははは・・・」


藍香の問いかけにもひきつってしまった。


「おい。お前。」

うるさいな・・・
こっちは今世紀最大の危機なんだよ・・・

「おい、坂口。きいてんのか?」

「あーーーー!!うるさいな、きこえてる・・よ・・・」

声のする方を振り返ってみたら、
中川契登が立っていた。

ヤバイ・・・殺される・・・

「ご、ごめんなさい。許してください。殺さないでください。」

必死に謝った。きっと殴られるか、睨みつけられるんだろうな。

だけどあたしの予想は外れた。


「フッ」

わらっ・・・た?

笑ったよね・・・八重歯が見えた。
やっぱり悠灯さんに似てる。

「バカ女。よろしくな」

悠灯さんに似すぎてる・・・

あたしは、あいつと悠灯さんがどういう関係なのかとか
色々、考えてしまい、このあとの授業が頭に入らなかった。
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