FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
「なっ……」
あまりの出来事に、皆固まってしまっている。
「……水が、喜んでるんだわ」
「はあ!?」
「知らないけど、水が喜んでるのよー!」
紅葉が訳の分からないことを言う。意味が分からず、全員がしばらくその光景を眺める。
「……俺だ!」
急に蓮が叫ぶ。
「これ、俺のせいなんだ、水が喜んでるのは、俺が〝水天”に近づいたからだって!」
しばらくの間、蓮の言葉に唖然としていたが、ようやくその意味を理解する。
「じゃあ、蓮が少しでも水天に近づいた……ってこと?」
「そうみたい。でも……」
蓮は踊り狂う水を見て、力なく笑う。
「これ、俺にはどうにも出来ないみたい。どうしよう」
「……」
水は、水道からどんどん流れ出し、蓮にまとわりつくようにしてから空中へと飛んでいる。このままだとキッチンどころか家中、そして外まで広がりかねない。
「とりあえず、水道止めたら」
キッチンの入り口から聖が声をかけると、紅葉がポン、と手を叩いた。
「そ、そうね、これ以上出たらまずいわよね」
水道の蛇口を止めることで水の流出は止まる。しかし、今空中に浮いている水はどうすれば良いのか。
「外に出して、叩き落すとか?」
なんて蒼馬が口にすると。
あまりの出来事に、皆固まってしまっている。
「……水が、喜んでるんだわ」
「はあ!?」
「知らないけど、水が喜んでるのよー!」
紅葉が訳の分からないことを言う。意味が分からず、全員がしばらくその光景を眺める。
「……俺だ!」
急に蓮が叫ぶ。
「これ、俺のせいなんだ、水が喜んでるのは、俺が〝水天”に近づいたからだって!」
しばらくの間、蓮の言葉に唖然としていたが、ようやくその意味を理解する。
「じゃあ、蓮が少しでも水天に近づいた……ってこと?」
「そうみたい。でも……」
蓮は踊り狂う水を見て、力なく笑う。
「これ、俺にはどうにも出来ないみたい。どうしよう」
「……」
水は、水道からどんどん流れ出し、蓮にまとわりつくようにしてから空中へと飛んでいる。このままだとキッチンどころか家中、そして外まで広がりかねない。
「とりあえず、水道止めたら」
キッチンの入り口から聖が声をかけると、紅葉がポン、と手を叩いた。
「そ、そうね、これ以上出たらまずいわよね」
水道の蛇口を止めることで水の流出は止まる。しかし、今空中に浮いている水はどうすれば良いのか。
「外に出して、叩き落すとか?」
なんて蒼馬が口にすると。