FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
真吏は独りの辛さを知っている。寂しくて、救いを求めても誰も気付いてくれない、そんな辛さも。
彼は同じ辛さを持つ十夜に同情したのだろうか。
十夜はそのまま立ち尽くしていた。
アスファルトに横たわる真吏を見下ろして。
初めて──。
初めて解ってくれる人に逢えた。なのに。
「う……ううっ……」
十夜は身体を震わせ、声を押し殺して泣いた。
彼は同じ辛さを持つ十夜に同情したのだろうか。
十夜はそのまま立ち尽くしていた。
アスファルトに横たわる真吏を見下ろして。
初めて──。
初めて解ってくれる人に逢えた。なのに。
「う……ううっ……」
十夜は身体を震わせ、声を押し殺して泣いた。