FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
「あのさ、俺……。さっきの蓮見てさ……。あんな風に倒れられるの、怖ぇなって……思ったよ……」
「……ああ」
「俺も、セイも、あんな風に……なるかもしれねぇんだよな……」
「……」
聖は返事を返さなかったが、心の中では頷いていた。
そう、そうなるかもしれない……。
それが、怖い……。
「なあ、お前はあんな風になるなよ」
「……」
「俺もならねえようにする。だって、運命、変えねぇとな……」
「……」
「おやすみ……」
蒼馬は寝返りを打つと、徐々に眠りに落ちていった。
聖はそれからも、眠れない夜を過ごした。
一方の、女子の部屋。
3人が入った部屋はやはり6畳くらいの広さの部屋で、男子の方と同じくベッドがひとつと、布団が二組床に敷かれていた。
とりあえず布団の上に座った紅葉と李苑。十夜は戸惑っているのか、やはり戸口に突っ立っていた。
「……座ったら?」
紅葉が軽く溜息をつきながら言う。しかし、十夜が動く気配はない。紅葉は更に溜息をつく。
「十夜さん……でしたよね? そのままでは疲れますから……」
李苑もそう声をかけるが、軽く首を振っただけで、やはり動かない。李苑は紅葉に視線を投げる。紅葉はまた溜息をつくと……立ち上がった。
「……ああ」
「俺も、セイも、あんな風に……なるかもしれねぇんだよな……」
「……」
聖は返事を返さなかったが、心の中では頷いていた。
そう、そうなるかもしれない……。
それが、怖い……。
「なあ、お前はあんな風になるなよ」
「……」
「俺もならねえようにする。だって、運命、変えねぇとな……」
「……」
「おやすみ……」
蒼馬は寝返りを打つと、徐々に眠りに落ちていった。
聖はそれからも、眠れない夜を過ごした。
一方の、女子の部屋。
3人が入った部屋はやはり6畳くらいの広さの部屋で、男子の方と同じくベッドがひとつと、布団が二組床に敷かれていた。
とりあえず布団の上に座った紅葉と李苑。十夜は戸惑っているのか、やはり戸口に突っ立っていた。
「……座ったら?」
紅葉が軽く溜息をつきながら言う。しかし、十夜が動く気配はない。紅葉は更に溜息をつく。
「十夜さん……でしたよね? そのままでは疲れますから……」
李苑もそう声をかけるが、軽く首を振っただけで、やはり動かない。李苑は紅葉に視線を投げる。紅葉はまた溜息をつくと……立ち上がった。