FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
「あら、李苑ちゃんもそう思うでしょう?」
との問いに、李苑はクスクス笑いながら、
「はい」
としっかり頷く。
「それから……貴女がぐっさりやっちゃったのが、刈間蓮。『水天』ね」
そこだけは、紅葉は真顔で、しっかり十夜を指差して言った。十夜は少し目線を下げたが、また紅葉を見て、しっかりと頷いた。
「すまない。許されない事をしたと、思っている。私なんか、ここにいてはいけないと、思う……」
泣きそうに顔を歪めながらも、十夜ははっきりした口調で語る。
「許して欲しいとは思わない。どうしたら、貴方達に償いが出来るだろう……」
「そう、ね……」
紅葉はしばらく考える。
「確かに……許される事じゃないわ。蓮がどうにかなっていたら、あたし、絶対貴女を許さなかった」
十夜は静かに頷く。
ギュッと手を握りしめ、震わせながら。
そんな十夜を見て、紅葉は一呼吸置いてから、笑顔を作った。
「貴女もヴァジュラに操られていたみたいだし……蓮も無事だったから、大目に見てあげるわ」
「しかし、それでは……」
「気が済まない?」
十夜は頷く。
「では……蓮くんを護る、というのはどうでしょう?」
そう提案したのは李苑。
との問いに、李苑はクスクス笑いながら、
「はい」
としっかり頷く。
「それから……貴女がぐっさりやっちゃったのが、刈間蓮。『水天』ね」
そこだけは、紅葉は真顔で、しっかり十夜を指差して言った。十夜は少し目線を下げたが、また紅葉を見て、しっかりと頷いた。
「すまない。許されない事をしたと、思っている。私なんか、ここにいてはいけないと、思う……」
泣きそうに顔を歪めながらも、十夜ははっきりした口調で語る。
「許して欲しいとは思わない。どうしたら、貴方達に償いが出来るだろう……」
「そう、ね……」
紅葉はしばらく考える。
「確かに……許される事じゃないわ。蓮がどうにかなっていたら、あたし、絶対貴女を許さなかった」
十夜は静かに頷く。
ギュッと手を握りしめ、震わせながら。
そんな十夜を見て、紅葉は一呼吸置いてから、笑顔を作った。
「貴女もヴァジュラに操られていたみたいだし……蓮も無事だったから、大目に見てあげるわ」
「しかし、それでは……」
「気が済まない?」
十夜は頷く。
「では……蓮くんを護る、というのはどうでしょう?」
そう提案したのは李苑。