FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
(……幻!?)
ビクン、と背中が震えた。
蓮は後ろを振り返る。
「──皆、伏せて!!」
その声とほぼ同時に、後方に5メートルくらいの黒い渦が出来上がった。そこからゴオッと“気”が飛んでくる。それを剣を振って押し返した。
「ヴァジュラ!? まさか、何で!」
その“気”は間違いなく、結界の向こうで仲間達と戦っているはずのヴァジュラのものだった。
「なんですってぇ……」
結界を張っていた紅葉が、信じられない思いで振り返った。
「分身させているのか?」
阿修羅王も驚愕の声を上げる。
「結界を広げろ。水天とヴァジュラだけ取り込むんだ」
夜叉王はそう言い、片手を挙げた。
瞬時に結界は広がり、蓮達を取り込んだ気配がした。
「蓮……!」
紅葉の頬を、汗が流れ落ちていく…。
別次元で戦っていた聖たちも、もう1人のヴァジュラの出現に気付いた。
「なんでっ……」
焦る聖たちを嘲笑うかのように、ヴァジュラは言った。
「愚か者どもが。私がわざわざ、敵のど真ん中に単身飛び込んで来ると思うのか? 邪魔者は確実に消していかねば……な」
その言葉に、全員が愕然とする。
(蓮──!)
ビクン、と背中が震えた。
蓮は後ろを振り返る。
「──皆、伏せて!!」
その声とほぼ同時に、後方に5メートルくらいの黒い渦が出来上がった。そこからゴオッと“気”が飛んでくる。それを剣を振って押し返した。
「ヴァジュラ!? まさか、何で!」
その“気”は間違いなく、結界の向こうで仲間達と戦っているはずのヴァジュラのものだった。
「なんですってぇ……」
結界を張っていた紅葉が、信じられない思いで振り返った。
「分身させているのか?」
阿修羅王も驚愕の声を上げる。
「結界を広げろ。水天とヴァジュラだけ取り込むんだ」
夜叉王はそう言い、片手を挙げた。
瞬時に結界は広がり、蓮達を取り込んだ気配がした。
「蓮……!」
紅葉の頬を、汗が流れ落ちていく…。
別次元で戦っていた聖たちも、もう1人のヴァジュラの出現に気付いた。
「なんでっ……」
焦る聖たちを嘲笑うかのように、ヴァジュラは言った。
「愚か者どもが。私がわざわざ、敵のど真ん中に単身飛び込んで来ると思うのか? 邪魔者は確実に消していかねば……な」
その言葉に、全員が愕然とする。
(蓮──!)